ブラック・シー(2014年)イギリス
すごく良かった。
全然期待しないで見始めたので、なお良かった!
主人公のロビンソン(ジュード・ロウ)の背景や想いがとても人間らしく、他の登場人物も個性があり、困難な状況とさらにより困難にしてしまう人間の欲望。一難去ってまた一難の繰り返し。
潜水艦の話ですが、軍人ではないので珍しい。
でも、統率されて上下関係がしかっりしている軍人だけなら、こんなことにはならないのでは。。。って何事もなくミッション完了したらストーリーにならない。。。
この映画を観る数日前に、「アポカリプス・ナウ」(別の記事)を観たので、クオリティや映画の奥行きの違いをまざまざと感じました。(笑)
さて、内容ですが、
海洋サルベージ(海洋上で沈没した船舶やその積荷等を引き上げる仕事)会社を突然クビになったロビンソン(ジュード・ロウ)。それまで仕事一筋で家庭をかえりみず、妻は息子を連れて裕福な男性のところに行ってしまっている。
そんな切ない状況に、昔の仕事仲間から思いがけない話を聞く。
第二次世界大戦中に、博大な金塊を積んだドイツ軍の潜水艦Uボートがグルジア沖の黒海に沈んだまま、いまだに発見されていないというものだった。
ロビンソンは5人のロシア人(ロシアの潜水艦のため)と6人のイギリス人を選別し、チームを作る。
海軍出身者、電気員、エンジン員、ロシア海軍きっての聴力を持つソナー員、海図担当、潜水技術はピカ一だが、イカれ野郎の潜水員など、そしてなぜか仲介したダニエルズが出資者の指示で乗ることを強制される。
また、チームには初めにこの話を聞いたカーストンも入れる予定だったが、出発前に自殺してしまう。
そして用意された潜水艦はというと・・・・動くの?大丈夫なの?といういで立ちの錆だらけのロートル潜水艦。
なにはともあれ出発。潜水前に、ロビンソンが感慨深げに空を見上げたシーンが後に思い出される。 そしてハッチを閉めて潜水に出発する。
>海上を通るロシア海軍に探知されないよう深く潜り、沈没したUボートが横たわる海域を目指す。暗く冷たい深海で、男たちは知力と体力を尽くして任務を果たそうと意気込んでいた。
しかし、ロビンソンが謎の投資家に渡す分を除いて金塊を乗組員全員で山分けすると宣言したのを機に、艦内の空気は一変する。
一攫千金に目が眩んだ乗組員たちは次第に制御不能になり、取り分を巡る醜い争いが勃発。
>閉鎖された空間で、人間関係が悪化するなか、さまざまなトラブルを引き起こし、金塊が積まれたUボートを探すのだが。。。
この映画はおススメですので、ネタバレはやめておきます。
主人公ロビンソンの気持ちを考えると、いたたまれなくなります。
ただただ、家族と一緒にいたかったんですね。
とても感慨深いです。